2013年09月28日

あまちゃん 最終回!朝の連続テレビ小説「あまちゃん」第156話のあらすじ【2013年9月28日放送分】ネタバレ

2012年(平成24年)7月1日。

「昭和59年の開通から28年
 市民の足として走り続けた北鉄が、今日、、、復活します!」

「見えるか?吉田君」と大吉。

「見えます」

「あのカメラ、ドッキリカメラじゃねえよな?」

「あんなにいっぱいいたら、ドッキリカメラでもいいです」

「超えたよな?1984年の開通式、超えたよな?」

「超えた、超えた、超えた」と吉田。



1984年(昭和59年)7月1日。

春子が田舎を出て行った日。



「すいません、すいません、通して下さい
 すいませ~ん、どいて下さい!
 ああ、吉田さん!春子さん、知りませんか?」と正宗。

「鈴鹿さんと一緒に7時の新幹線でお帰りになりました」と大吉。

「はあ!?何で教えてくれないんですか!?」

「旦那さんはいいんですか?って聞いたら、
 いいんですって答えたので、お知らせしませんでした」

「どうしたのよ?」

「黒川さんが何か、、、面倒くさい!」と吉田。

「またか~!」と大吉。

「面倒くさい、、、」と正宗。



「それでは続いて、市長の娘さんでミス北鉄の、
 足立ユイちゃんによります、テープカットで~す!」


「押さないで下さい、ちょっと!
 ちょ、ちょっと押さないで下さい!
 ちょ、ちょ、、、うわ~!」と正宗。

「あ~!」と吉田。

「うわ~!」と一同。

「きゃ~!」とユイ。


「すいません!すいません!」

「万歳!万歳!万歳!万歳!」

「出発進行~!」と大吉。


2012年7月。

北鉄は、北三陸から畑野間で運転を再開しました。

「今日は、北の海女の海開きの日です!」とユイ。
「アキちゃ~ん!」

「ユイちゃ~ん!ユイちゃ~ん!後でな~!」とアキ。

「あっちもすげえなあ~」と夏。

「うん!おらも負けてらんねえ!」

袖が浜も過去最高の人出。

海女カフェの補修と再建で、
海女クラブはそこそこの借金を抱えていました。
幸い、海の底には銭がゴロゴロ落ちていました。


海面から顔を出すアキ。

「どうだ~!どうだアキ~!」と夏。

「最高だ~!」


「次は終点、畑野、畑野で~す!」と吉田。

「今は畑野までですが、そう遠くない将来、
 この線路が、東京まで繋がるのです」

「折り返し、北三陸行きになりま~す」



「来るね、グループで来るね」と菅原。

「袖ケ浜も北鉄も満員御礼」

「お客さんがたくさん来るね」と笑う菅原。


「行き場を失った、観光客の受け皿になったのが、
 勉さんの採掘場
 1時間500円の体験コースでした」

「まだ、人間は地球上には存在しません
 じゃあ何がいた?」

「はい、はい、はい!」

「はい」と勉さん。

「恐竜!」

「そう!恐竜です!」

「おじちゃ~ん!」

「はい」

「これ、琥珀?」

「うん?じぇじぇじぇ~!」



「水口君、水口君!大変!
 こ、これ見て、これ、、、これ!」と勉さん。

「無理っす
 今、焼きうどん待ってるんで」

「えっ?」

「ゴメンね、勉さん。今日いっぱいで座れないの」とよしえ。

「まめぶ以外は30分待ちです」

「30分だと!こっちは8500万年待ったんだよ!」

「なんか、動物のフンだねえ」

「かりんとう、ですね?」と吉田。

「恐竜の骨ですよ!」と勉さん。

「じぇじぇじぇ!」と驚く一同。

「白亜紀に生きてたとされる、
 肉食恐竜、コエルロサウルス類の後ろ足の指!
 人間でいうと、薬指か中指の第二関節!
 つまり、ここ!」

「はい、焼きうどん、お待たせ~」

「え?そんなに珍しいの?」

「そりゃもう、琥珀なんかより全然!」と勉さん。

「琥珀、なんかより、って言っちゃダメだよ~」

「だって!こんな状態のいいの、2つとないから!」

「じゃあ、これもですかね?」と水口。

「え?」

「あ~、昨日、水口君が拾ったやつだ」

「はい、箸置きにちょうどいいんですよね」

「あの、僕が、見つけたって、事にならないよね?」

「いや、、、それは、、、証人がいますし」

「水口さん、お待たせ!」とアキ。

「うぉ~!」と一同。


「え~お座敷列車、
 潮騒のメモリーズ号、まもなくの発車で~す!」と大吉。

「ついにこの日が来た
 水口君は興奮を隠しきれませんでした
 2年半ぶりのお座敷列車
 潮騒のメモリ―ズ復活!
 明日の1面トップはもらった!」



「出発~!」と水口。

「待って下さ~い!待って下さ~い!
 乗せて! 大吉さん、乗せて下さい!」と正宗。

「いやいや、それは無理だ、マサ
 お座敷列車はもう来月分まで予約で一杯!」と大吉。


「いいんですか?」と正宗。

「明日も乗るし
 言ってみりゃあんた、
 潮騒のメモリーズの産みの親みてえなもんだし」

「産んではないけど、ありがとうございます」と正宗。


「みなさん、どうも大変長らくお待たせしました
 いよいよの登場でございます
 潮騒のメモリ―ズ!」

「大変失礼しました
 さあ、登場で~す!」と大吉。

「アキちゃん!ユイちゃん!」

「私たち、潮騒のメモリ―ズZ!」とアキとユイ。


「続いてのニュースです
 東日本大震災で被害を受けたローカル線が、今日、一部運転を再開しました
 地元市民に交じって、全国各地の鉄道ファンが、エールを送りました
 そして午後には、地元アイドルを乗せたお座敷列車、
 潮騒のメモリーズ号が運行しました」



「この子! 昔、うちでバイトしてた!」とマスター。
「この子のお母さんもね、うちでバイトしてたの!
 潮騒のメモリ―ズ、今一番熱いよねえ!
 失礼しました~」



後日、2人の活躍は地元の新聞でも大きく報じられました。
残念ながら、1面トップではありませんでしたが。


「めっちゃ、、悔しい、、、」と勉さん。

「♪ジョニーに伝えて 千円返して」と歌うアキ。
「♪潮騒のメモリー 17歳は」

「あ、ヒロシ君、スゴイよ」と水口。

「♪寄せては返す 波のように 激しく
  来てよ その火を 飛び越えて
  砂に書いた アイ ミス ユー
  来てよタクシー捕まえて」


「見れ!これ、おらの孫!
 マイドーターズ ドーター!」と忠兵衛。

「オ~!シーイズキュート!」

「メモリーズオブ潮騒よ!」


「♪早生まれのマーメイド」

「ありがとう~!」とアキ。

「ありがとう~!」とユイ。


「どうかした?」とユイ。

「ミサンガ、今日こそは切れると思ったのに
 しょうがねえか
 いっぺえ間違えたもんなあ」とアキ。

「私も、今までで一番ヤバかった!」

「ヘヘッ
 まだまだ完成しなくていいべ!」

「うん、明日もあさってもあるもんね!」

「明日もあさっても、来年もある
 今はここまでだけど
 来年は、こっから先にも行けるんだ」

「行ってみよっか?」

「じぇじぇ!」

「行こうアキちゃん!」


「♪北へ帰るの~誰にも会わずに
  低気圧に乗って~北へ向か~うわ
  彼に伝えて 今でも好きだと。
  ジョニーに伝えて千円返して
  潮騒のメモリー17才は
  寄せては返す波のように」

「♪激しく 
  来てよ その火を飛び越えて
  砂に書いた アイミスユー」
春子の潮騒のメモリー。

「♪来てよ その川乗り越えて
  三代前から マーメイド」
鈴鹿の潮騒のメモリー。

「♪親譲りのマーメイドマーメイド」
そしてアキとユイの潮騒のメモリー。


「♪好きよ~嫌いよ~」

2013年09月27日

朝の連続テレビ小説「あまちゃん」第155話のあらすじ【2013年9月27日放送分】ネタバレ


「ママの花嫁姿見たい?」と春子。

「見てえ!」とアキ。

という訳で、
おらの一言で、3組の合同結婚式が開かれたのでした。

余興はいっそんの南部ダイバーで始まり、、、
種市先輩の南部ダイバー。

足立先生の手品は、
背広からずっとハトの鳴き声が聞こえでました。

弥生さん、かつ枝さん、美寿々さんの
Perfume(パフューム)では怪我人が出て、、、

急遽オラも加わり、三度目の南部ダイバー。
南部ダイバーにつぐ南部ダイバー。

そして、花束贈呈。

とはいえ、あんべちゃんは身寄りがなく、
だいきっつぁんのお母さんは、早々に酔い潰れてしまい、
結果、花束は夏ばっぱに集中しました。

「手伝ってやれ!」とかつ枝。

「あ~、ばっぱ!
 持つべ、持つべ」とアキ。
「ばっぱ、ばっぱ、はい!」

「あ~ビックリした」と夏。

「お母さん、
 これからもよろしくお願いします」と正宗。

「ありがとう~
 ありがとうございます」





「はい
 夏ばっぱ、まだまだまだ
 それでは、あの、春子さんのお母様で、袖が浜海女クラブの会長であられます、
 天野夏さんから一言、お願いします」

「おら、そんな喋る事ねえんだがら
 おら、おら、そんな喋る事ねえから」

「そしたら、こっちのマイクでお願いします」と菅原。

「え~と、、、天野家の、初代、マーメイドでがす」

「鈴鹿さん、わざわざこんなへんぴなとこさ来てくれて、ありがとうごぜえます」

「いえいえ

「あんたが動いてくれたおかげで、20数年前に拝めなかった、
 娘の花嫁姿を、図らずも見ることができました。

「できれば忠兵衛さんにも見せだかったが、
 ぜ~んぶ叶ったらあの人もうここさけえってこねえからよ
 あ、いやいやいやいや、どうぞ座ってください
 お互い、若くねえんだから」

笑う一同。

「大吉!」と夏。

「はい」

「今度こそ~あんべちゃん泣かしたら~
 おらもう北鉄乗んねえど~!」

「おらもだ!」とかつ枝。

「ウニ丼、作んねえぞ~!」と夏。


「んだ!」と弥生。

「分かったか!」

「はい!」

「よし!座れ」

「ありがとう、ありがとう」とあんべちゃん。

「それがら、荒巻ジャケ」と夏。

「サケではないんですけども、、、はい」と太巻。

「あんたみてえな金持ちが、田舎さ目ぇつけるのはいい事だあ
 どんどん金出せ!
 そしたら、おらたちもどんどん元気出すべえ!」

「んだんだんだ~!」と弥生。

「座れ」と夏。

「え~、、、」と太巻。

「座れ」

「はい」

「おととし、倒れまして、、、
 去年は、地震があったりして
 明日はどうなるか分かんねえ毎日を送ってましたが、
 娘や孫に助けられて、何とか生きてます
 明日は、海開きでがす!
 今年はウニもけえってきたし、去年のリベンジでがす
 いっぺえ潜って、いっぺえ獲って、そんで、一段落したらぁ、、、
 まあ、これは毎年言ってることですが
 今年こそ、海女、引退するつもりです」

「夏ばっぱ、、、」

「これからは、おめえたちの時代だ」

「老兵は、去りゆく
 去る者は追わないでください」

「最後に、本日はみなさん、おらの夢を、、、
 叶えてくれて、どうもありがとう」

「夏ばっぱ、、、」

「何だ?」

「え?ゴメン
 返事するど思わねかった」

「ありゃま~!」



「レンズが見える所に顔を出して下さい
 いきます」とヒビキ一郎。

「あれ?水口さんは?」とアキ。

「え?
 、、、あっ、いないね
 えっ?いつから?」とユイ。

「いても気づかねえのに、
 いねえと、気づくもんだなあ」



「♪ディセンバーでもハートはサバイバール」と歌う水口。
「え?何だこれ?」

「微妙に色、違うんですね」と太巻。

「へえ~」と一同。

「まあまあ、何にせよ、おめでとうございます」と大吉。

「おめでとうございます」と太巻と正宗。

「おめ、、、」と菅原。

「あ、、、」と大吉。

「見に行がれるんですよね?明日
 お座敷列車」

「いやいやいや、見ていきたいのはやまやまなんですが、
 明日から鈴鹿の東北ツアーが始まりますんで」

「そうでしたねえ
 宮城だの、福島だの回るんですよね?」

「まあ、でもテレビもありますし、水口にカメラ回させますから」

「んだら、春子さんもか?」

「ついて行くでしょうね」

「え~もう帰っちゃうの?
 もう1日ぐらいいいじゃない!」

「いたいですよ、そりゃ僕だって
 この間のお座敷列車も乗ってないし
 今日も鈴鹿さんの歌、僕だけ聴いてないし」と正宗。

フフッと笑う太巻。

「再婚しても、蚊帳の外ですね」と吉田。



「うわ~っ!」と春子。

「うわ~っ!あっ!」と鈴鹿。


「ごめんなさい、ごめんなさい
 っていうか、何で居るの?」

「え?ああ、ずっとお借りしてたんです
 社長は?」

「ここ、私の部屋だから?」

笑う鈴鹿。
「そうでした
 あ、ごめんなさい」

「いえいえ、いえいえ、座っててください
 あ、お酒とかいります?」

「頂いてます」

「ああ
 じゃあ、ちょっとお邪魔して
 いやいやいや、、、」


笑う鈴鹿。


「いいですよねえ、そりゃそうですよね」

「懐かしいわね、ここ」

「そうでしょう?」

「あっ!これとか、ヤバくないですか?」

「渋谷哲平!おんなじの持ってる!」

「マジで~!?え~じゃあ、これはこれは?
 これこれこれ」

「太川陽介!」

「そう!アハハハ!」

「持ってる!」

「持ってます?」

「ルイルイ」

「ルイルイ」


「はい
 どっちがいい?」とユイ。

「こっち!ありがとう
 カッコよかったね、鈴鹿さん
 さすが天下の大女優だべ」とアキ。

「アキちゃんはさ、どっちが辛かったと思う?」

「え?どっちが?」

「鈴鹿さんと春子さん」

「ああ、影武者問題か」

「私は鈴鹿さんの方が辛かったと思うんだよね」

「なして?」

「何となく、、、
 ステージ見ててそう思った」


「何か変な感じ
 自分の部屋に鈴鹿ひろ美がいるなんて」と春子。

フフと笑う鈴鹿。

「楽しかったですか?今日」

「はい」

「吹っ切れた?」

「、、、はい」

「私も」

「それは、、、よかった」



「知ってた?」とユイ。
「明日全国放送のテレビもくるんだって」

「うん、ママに聞いた」

「アキちゃんは平気だよね」

「うん、ユイちゃんがいるから怖くねえ
 東京では一人だったからな
 なまってる方だけじゃ、潮騒のメモリーズって言えねえべ」

「もちろん、可愛い方だけでもダメだ」

「2人揃うのは、、、何年ぶり?」

「3年ぶり」

「3年かぁ、、、
 長かったような、あっという間だったような、、、」

「、、、私は長かった、、、」



「あっ!ちょ、ちょっと、種市君!」とヒロシ。
「アキちゃんの方ばっか描かないでよ!」

「え?んな事ねえです
 自分、平等に描いてます
 絵の具だって5色ずつ使ってます!」

「いや、ほれ、早くしねえと、朝になるから!」



そして、翌朝。

「海女クラブの皆さん、おはようございます」と鈴鹿。
「本日、7月1日
 天候もよく、予定通り袖ヶ浜海岸、海開きを行います」

「じぇじぇ!この声は、、、」とアキ。

「どう?びっくりした?」と春子。

「サプライズだ
 超~サプライズだ!」


「海女クラブのみなさん、おはようございます!」

「おはようございます」

「海女クラブのみなさんは、速やかに旧漁協前、
 海女カフェ前に集合して下さい
 7時より安全祈願のご祈祷を行います」と鈴鹿。

「鈴鹿さん、僕たちも7時の新幹線に乗って、、、」と太巻。

「繰り返します」


「じゃあ、行くね」と春子。

「もう行くの~?」とアキ。

「うん」

「せめて、開通式見ていけばいいのに」

「やめとく!いろいろ思い出しちゃうから」

「そっか」

「ま、頑張ってね!」

「うん」


2012年7月1日。
私の故郷、北三陸が大きな一歩を踏み出します。

2013年09月26日

朝の連続テレビ小説「あまちゃん」第154話のあらすじ【2013年9月25日放送分】ネタバレ

2012年6月30日。

「は~い、私は今日、岩手県北三陸市に来ています」とテレビリポーター。

テレビの前に駆け寄る正宗。
「春子さん、北三陸だって
 ほら、春子さん、、、ねえ、春子さん?」
ネクタイをしめながら、春子をさがす。


テレビでは・・・
「それに合わせまして、様々なイベントが開催されます
 こちら市長の足立功さん」とリポーター。

「おはようございます」

「そして、駅長の大向さん」

興奮気味の大吉。

「さらに、ご当地アイドルの、、、」

「潮騒のメモリ―ズです!」とポーズを決めるアキとユイ。


「どこ行った?」と春子を見つけられない正宗。


「さあ、そして、本日はですね、前夜祭としまして、
 なんと、北三陸市にゆかりのある女優、鈴鹿ひろ美さんが
 チャリティーコンサートを開くそうでーす
 さ、それでは最後にお二人からも一言」

「ん?」とテレビを見ながら何かに気づく正宗。

「明日は海開きです」とアキ。

「みなさんも北三陸さ」とユイ。

二人で一緒に、
「来てけろ~!」

海女カフェで行われる予定の
太巻と鈴鹿、大吉とあんべちゃんの披露宴。
欠席に丸がつけられた招待状を見る正宗。
慌てて、「春子さぁ~ん!」と家を飛び出す。


~北三陸~

海辺で、アキの「潮騒のメモリー」のCDジャケットを見ながら
「その火を飛びこえて、夜空に書いた、アイミスユー」とつぶやく鈴鹿。


鈴鹿ひろ美チャリティーリサイタル、
開演まであと1時間。


~海女カフェ~

会場の準備は着々と進められていた。

「すごい、、、
 何かちゃんとしてる」とアキ。

「うん、何かちゃんとしちゃってる」とユイ。

「鈴鹿さんは?」とアキ。

「楽屋にこもってる」

「大丈夫かなあ、、、」

実は3日前、アキは親友のユイにだけ真相を打ち明けていた。


~3日前~

「え~!? 何それ!えっ、マジで?」と驚くユイ。

「し~っ!」と水口。

「し~っ!し~っ!」と慌てるアキ。

「え~?え?だってそれじゃ、春子さん、鈴鹿ひろ美の影武者じゃん」とユイ。

首を振り、「落武者!」とアキ。

「落武者じゃん」と言い直すユイ。

満足そうにうなずくアキ。

「影武者じゃ~ん!
 え~、あっ!
 じゃあやっぱ、これって、、、」

取り出した携帯プレイヤーから流れる、鈴鹿ひろ美の潮騒のメモリー。

「春子さんだ~
 春子さんの声だもんね、うわぁ~!えあ~」と目を丸くしてのけぞるユイ。

「つまり、あと3日で鈴鹿さんの音痴を直さなきゃいけない」と水口。

「音痴なの?」

「音痴だ
 それに始末が悪いのは、本人にその自覚がほとんどない
 だから音痴っていうと落ち込む」と水口。

「あら、面倒くさ」とユイ。

「でも、だいぶマシになってるんだよね?」

「うん、ママの話では、たまに当たるって」とアキ。

「たまに当たる?」

そうなんです
10回に1回、
いや、もっと低い確率で、たま~に音程が合うことがあり、、、


練習の時・・・

「♪来~てよ、その火を飛びこえて~」と歌う鈴鹿。

「すごい!今、合ってましたよ!」と春子。

「ありがとうございます!」
大喜びの鈴鹿。

「すごい、進歩進歩!
 やればできるじゃないですか!
 どうですか?歌ってて
 気持ちいいでしょう?」

「はい!っていうか、ずっと気持ちいいんです!」

「ん?」

「ずっと合ってるつもりだから、
 前のと今のと、違いが分かりませ~ん」

「そうなんだ!」と笑う春子。

はしゃぐ鈴鹿に顔をしかめる春子。


~海女カフェ~

「開演までもう少々お待ち下さい!」というアナウンスが流れる。

「あ~」と頭をかかえる鈴鹿。
「マーメイド、、三途の川、、」

「どうしました?」と水口。

「歌詞が決まらねえみてえだ」と夏。

「三途の川のマーメイドんところ」と鈴鹿。

「そんなのいいから練習してよ」とアキ。

「まあ、確かにな、三途の川はなあ、、、」とかつ枝。

「んだら、三度の飯よりマーメイドは?」とあんべちゃん。

「三段腹のマーメイドは?」と美寿々。

「三枝の愛ラブクリニックは?」と水口。

あきれる弥生。

「せめて、マーメイドは残しませんか?」とヒロシ。

「ちょっと!
 どうでもいいけどあと30分で開演ですよ!」とユイ。

「じぇじぇじぇ~!」と一同。

「ちょっと待って、ちょっと待って
 え~と、三段、、、」と鈴鹿。


さすがは根強い人気を誇る鈴鹿。
アイドル時代からのファンはもちろん、
家族連れやお年寄りなど、幅広い層のファンが押し寄せた。
まだ仮説住宅にお住いのみなさんには、特別招待席が用意されました。

「いや~2009年の海女ソニは熱かったわ~!」とヒビキ一郎も現れる。。

「いいんですか?
 、、、今さら遅いか」と水口。

「いつでも逃げられるようにここにいるんだ」と太巻。
「安心しろ、最悪の事態を回避するために影武者が向かっている」

「え?」

マイクを隠し持つ太巻。

「ねえ、ばっぱ
 じいちゃんは?」とアキ。

「ああ、どっかにいるはずだがなあ」と夏。

「まあ、いいか
 あ、そこ座ってけろ」

~天野家~|

仏壇に手を合わせる忠兵衛。

「こんにちは~!あれ?お父さん」と正宗が入ってくる。

「おお、ちょうどいがった」と忠兵衛。

「どうも」

「正宗君、あの、宮古まで送ってけろじゃ」

「あっ、春子さんは?」

「春子?東京だべ」

「いや、東京から来たんです
 急にいなくなったんです!」

「そうか、そんなら、あれだ、
 ほれ、海女カフェ?」

「ああ、、、
 えっ?お父さんはどこ行くんです?」

「どこって、おめえ、また漁さ出んのよ」

「何で今日?」

「今日船が出るからよ!」


~海女カフェ~

ステージに登場する組合長。
拍手がわきおこる。
「もっと大きく拍手~!
「高い所から失礼します
 ご存知、北三陸で、漁協共同組合の長内です」

「よっ!長内!」と観客。

「当海女カフェのオーナーです」

「いいの?来ないの?
 組合長の挨拶、始まっちゃったよ」と電話をしている太巻。

「男のスピーチと、おなごのスカートは、短いほどいいと言います
 以上です」

「終わっちゃったよ
 挨拶終わっちゃったよ!
 いいの? リサイタル始まっちゃうよ!」と慌てる太巻。

ブザーの音が鳴り響く。

「鈴鹿ひろ美が!北三陸に!い~る~!」とステージに上がる磯野先生。
 ほい!鈴鹿!ほい!鈴鹿!ほい!」

「鈴鹿コール始まっちゃったよ~!」と太巻。

「鈴鹿!鈴鹿!鈴鹿!鈴鹿!」とコールが響き渡る。

ステージの裏で不安そうな鈴鹿。

「大丈夫、なるようになるから」とユイ。

「んだ、なるようにしかなんねえから」とアキ。

「ありがとう、行ってくるね」と鈴鹿。


「聞こえないんだけど
 えっ?何?」と電話をしながら春子が会場に着く。。

「春ちゃん!」と大吉。

「あっ、ご無沙汰!」

「ちょうどいがった!FAXでも報告したが、、、」

「ちょっと、どいて!」
と黒幕をあけ会場の中へ入る春子。

舞台袖から会場をのぞくアキ。
「じぇ!」

会場の入り口から黒幕を上げて入ってきたのは、
若かりし頃の春子。
「マイク頂戴!」とさけんでいる。

「マ、マイク?」とアキ。

「春ちゃん、マイク!春ちゃん!マイク!」と太巻。

「どいてどいてどいてどいて!」と太巻からマイクをうけとり、走る春子。

「春ちゃん、電池!」
春子の持っていたマイクから電池が飛び出し、太巻のおでこに当たる。
「あっ、痛っ!」と倒れる太巻。

ステージ袖にたどり着いたのは、47歳の春子。

潮騒のメモリーのイントロが流れ始める。

マイクを片手に息をのむ春子。

♪来てよ~その火を飛びこえて砂にかいた~
と春子が歌うが、電池が入っていない。

その様子をステージ上から見ていた鈴鹿は微笑み、
「♪アイミスユー」と歌い始める。

目を丸くする春子。

「♪北へ帰るの~ 誰にも会わずに
  低気圧にのって~北へ向かうわ~」

音程を外さず歌い続ける鈴鹿を舞台袖から見つめるアキ。

鈴鹿さんの後ろに、「あまちゃん」の音楽を担当している大友良英さんが出演!

「♪彼に伝えて~今でも好きだと
  ジョニーに伝えて~千円返して~」

放心状態の春子。

「♪潮騒のメモリ~17歳は~
  寄せてはかえす~波のように~激しく~」

「さすが、プロだなあ」とかつ枝。

「んだ
 まぎれもねく、鈴鹿ひろ美だ」と美寿々。

「凄いね」とユイ。

「んだ、大当たりだ」とアキ。

「♪来てよ~その火を飛びこえて~
  砂に書いた~アイミスユー」


「逃げるの、もう嫌なんです
 下手でもいい、不完全でもいい
 自分の声で歌って、笑顔を届けたい!」と言っていた鈴鹿。

ステージ上の鈴鹿を見つめる太巻。
鈴鹿の代わりに歌ってほしいと春子に頼んだ時のことを思い出していた。


「♪来てよ~タクシーつかまえて
  波打際のマーメイド」
  早生まれの~マーメイド~」

涙を流して見つめる若かりし頃の春子。
鈴鹿が見ると47歳の春子が呆然と立ちつくしていた。


その少女の姿は、それっきりもう見えなくなりました。


マイクスタンドからマイクを取り、歌い続ける鈴鹿。

「♪置いていくのね~さよならも言わずに~
  再び会うための約束もしないで
  北へゆくのね~ここも北なのに~」


震災後、出演のオファーが来たときも
「もちろん出たい!ありがたいと思う
 だけど、東北の方々に申し訳ない、、、」となかなか働こうとしなかった鈴鹿。

「東北の人間が働けって言ってるんです!」と春子が言っても、、。


「♪波止場で待つわ~
  潮騒のメモリー私はギター
  Aマイナーのアルペジオ~やさしく~」

海女カフェで、春子に代わり、アキとユイも鈴鹿の歌唱指導をした。
その成果もあって、音程をはずさず、きれいな声で歌う鈴鹿。

「♪来てよ~その火を飛びこえて~
  夜空に書いた~アイムソーリー」

泣きそうになりながら鈴鹿を見つめる太巻。

「♪来てよ~その川乗り越えて~
  三代前から~マーメイド
  親譲りの~マーメイド~」

変更された歌詞を聞いてクスリと笑う春子。

「♪マーメイド~好きよ~嫌いよ~」

微笑む夏。

「なんつった?今」と美寿々。

「三代前からマーメイドだと」とかつ枝。

「三代前?」

「夏ばっぱの事だべ
 あの野郎、さては最初から決めてたな」

「なしてあんたが泣いてんの?」

「すいません」と太巻。

「拭け、ほら!涙で顔がテッカテカだぞ」とかつ枝。

歌い終わった鈴鹿。
客席から拍手の嵐がおこる。

振り返り春子を見る鈴鹿。

嬉しそうに微笑んでいる春子。

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